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睡眠と飲食①

前回、睡眠に関わる生活習慣として、光と上手に付き合うということをご紹介しました。


今回は、睡眠のためにどのような食事のとり方をすると良いのか、どんな食材・栄養を意識的に取り入れるといいのかといったことを書いていきます。


コーヒーを飲むと目がさえてしまうから眠りに良くないというのは、皆さんも聞いたことがあると思います。


これはコーヒーに含まれるカフェインの作用によって心身が興奮・覚醒するためですが、

カフェインの含まれるものはコーヒーに限りません。


紅茶・緑茶(特に玉露や抹茶)、チョコレート(特にハイカカオのもの)などにもカフェインが比較的多く含まれています。


カフェインの半減期(その成分が血液中で半分に減るまでにかかる時間)は2時間~8時間と幅が広く、

場合によっては夕方とったカフェインが寝るまで残っているということもありえます。

午後の眠気を乗り切るためにコーヒーが欠かせないという方は、午後の早い時間に一杯飲み、それ以降は控えるという摂り方がいいかもしれません。


静岡県は全国でも有数のお茶の産地であり、静岡市は一世帯当たりの緑茶の年間支出金額・年間購入数量が日本一(令和4年調査)ですから、

夕食後にお茶を淹れて一息つくというご家庭も多いかもしれません。


カフェインが睡眠に影響を及ぼす程度は個人差もあるため、一概に食後の緑茶をやめましょうというわけではありませんが、ハーブティーや茶葉を使わないお茶(麦茶、コーン茶など)に置き換えるのもいいかもしれません。

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