top of page
aoimentalclinic

睡眠について②

仕事・家事・育児で十分な睡眠時間が確保できない、不安や気がかりがあって気持ちが休まらず眠りにくい、子どもの夜泣きや介護で何回も起きなくてはならないなど、

睡眠不足が生じる事情というのは人それぞれあると思います。


そういった環境的な問題から生じる寝不足とは別に、不眠症というものがあります。


入眠障害…寝つきが悪い

中途覚醒…眠りが浅く途中で何度も起きてしまう

早朝覚醒…早朝に目が覚めてしまいそれ以降眠れなくなる

熟眠障害…ある程度の時間眠っていたにもかかわらず、ぐっすり寝たという感覚がない


上記のいずれかの症状が1か月以上継続し、かつ不眠のために疲労感・眠気・集中力低下・イライラなどの不調が生じ日中の活動に支障が出ていると判断されると、不眠症と診断されます。


精神疾患には不眠の症状がよく見られますし、不眠の継続が精神疾患の発症や再発・悪化を招くこともあります。


逆に不眠が改善してしっかり眠って回復できるようになると、それ以外の症状も改善したり、頭がきちんと働くようになってストレスの原因に対処できるようになったりということもありますので、不眠は早めに対処したほうがいいものです。


不眠を改善するためにご自身でできる工夫を取り入れるのもとても重要ですが、

なかなか改善しない場合は早めに医療機関に相談し、薬物療法を含め治療を開始する方が健康管理上良いと思います。

最新記事

精神疾患と認知機能②

前回、認知機能というのは私たちが持っている情報処理能力であり日々の生活に欠かせない力だとご紹介しました。 今回はより具体的に紹介していきます。 認知機能には「注意機能」「作業記憶」「処理速度」「流暢性」「遂行機能」といったものがあります(研究者によって分類や定義が異なること...

精神疾患と認知機能①

ここ数年、精神疾患と認知機能の関係に興味をもつようになり、当院ショートケアにおいても「認知リハ」という名前で認知機能トレーニングプログラムを導入しています。 認知機能というのは、簡単に言えば私たちが持っている情報処理能力のことであり、日々の生活に欠かせない力です。...

睡眠と飲食⑤

良い睡眠をとるために何を積極的に食べるか、あるいは避けるか以外に、食事のタイミングもポイントです。 私たちの体には、約1日周期でリズムを刻む体内時計の機能が備わっています。 脳内の視床下部が関わっており、体内時計によってホルモンの分泌をはじめ生理的な活動が調整されていること...

bottom of page