仕事・家事・育児で十分な睡眠時間が確保できない、不安や気がかりがあって気持ちが休まらず眠りにくい、子どもの夜泣きや介護で何回も起きなくてはならないなど、
睡眠不足が生じる事情というのは人それぞれあると思います。
そういった環境的な問題から生じる寝不足とは別に、不眠症というものがあります。
入眠障害…寝つきが悪い
中途覚醒…眠りが浅く途中で何度も起きてしまう
早朝覚醒…早朝に目が覚めてしまいそれ以降眠れなくなる
熟眠障害…ある程度の時間眠っていたにもかかわらず、ぐっすり寝たという感覚がない
上記のいずれかの症状が1か月以上継続し、かつ不眠のために疲労感・眠気・集中力低下・イライラなどの不調が生じ日中の活動に支障が出ていると判断されると、不眠症と診断されます。
精神疾患には不眠の症状がよく見られますし、不眠の継続が精神疾患の発症や再発・悪化を招くこともあります。
逆に不眠が改善してしっかり眠って回復できるようになると、それ以外の症状も改善したり、頭がきちんと働くようになってストレスの原因に対処できるようになったりということもありますので、不眠は早めに対処したほうがいいものです。
不眠を改善するためにご自身でできる工夫を取り入れるのもとても重要ですが、
なかなか改善しない場合は早めに医療機関に相談し、薬物療法を含め治療を開始する方が健康管理上良いと思います。