top of page
aoimentalclinic

睡眠について①

あっという間に夏の気配が感じられるようになってきました。


日照時間が長く早い時間から外が明るくなる、暑さや高い湿度で寝苦しいなどの理由で、暑い時期は睡眠時間が短くなってしまうという方も多くいらっしゃいます。


理由は何であれ、睡眠不足によって疲れが取れないまま朝を迎えるのは辛いものです。


一日限りであればなんとか乗り越えられても、毎日続けば頭は働かないし気持ちも落ち着かないなどの問題も生じてきて、日々のパフォーマンスにも影響が出てきます。


睡眠不足が続くと肥満や高血圧、糖尿病といった生活習慣病のリスクも高まりますから、睡眠不足は生活改善なり治療なり早めに対処することが理想と言えます(それがしたくてもなかなかできない場合があるということも重々承知ですが…)。



必要な睡眠時間は個々人の体質や年齢によって違いますが、7時間睡眠が健康な状態の維持のためには望ましいと言われています。


50歳以降は7時間よりも短くなっていくものですが、若い方で3-4時間で平気という方もいらっしゃいます。


遺伝的・体質的に睡眠時間が短くても何の支障も生じないという方(いわゆるショートスリーパー)もいらっしゃるのですが、睡眠不足が慢性化して寝不足で不調がある状態に慣れてしまっているだけということもあります。


今は睡眠時間が短いけど昔はもっとよく寝ていたとか、平日は3-4時間で元気だけど週末はたくさん寝てしまうという方は、将来のリスクを減らすためにも少し睡眠時間を増やす工夫をしていただけるといいなと思います。

最新記事

精神疾患と認知機能②

前回、認知機能というのは私たちが持っている情報処理能力であり日々の生活に欠かせない力だとご紹介しました。 今回はより具体的に紹介していきます。 認知機能には「注意機能」「作業記憶」「処理速度」「流暢性」「遂行機能」といったものがあります(研究者によって分類や定義が異なること...

精神疾患と認知機能①

ここ数年、精神疾患と認知機能の関係に興味をもつようになり、当院ショートケアにおいても「認知リハ」という名前で認知機能トレーニングプログラムを導入しています。 認知機能というのは、簡単に言えば私たちが持っている情報処理能力のことであり、日々の生活に欠かせない力です。...

睡眠と飲食⑤

良い睡眠をとるために何を積極的に食べるか、あるいは避けるか以外に、食事のタイミングもポイントです。 私たちの体には、約1日周期でリズムを刻む体内時計の機能が備わっています。 脳内の視床下部が関わっており、体内時計によってホルモンの分泌をはじめ生理的な活動が調整されていること...

bottom of page